昔の物を受け継いでいく
徳川家三つ葉左葵巴の紋に由来する由緒正しき地、東区葵にて古民家からの建替えをさせていただきました。
昔の建具や天井材、照明、庭石、家具を再利用し、ご先祖様が大切にしてきたものを長く愛しんでいきたいとのご要望。
100坪の土地に90坪の和風建築。
外観は塗壁に瓦屋根、壁の一部には木板と石を貼っています。
玄関へ入ると、御影石の土間に式台があり、真壁の聚楽壁、以前の玄関の天井を再利用した格天井、家族や来客者を迎え入れる畳の間、奥にはこちらも以前のお宅にあった石や灯篭を再利用した日本庭園が広がります。
廊下も真壁の聚楽壁に天井は竿縁天井、建具は以前のお宅にあった古建具をリメイクしています。
31帖あるリビングでは一転してモダンな空間。
12帖の吹抜けと2階の居室とは大きなアイアン格子窓で繋がります。
リビングから和室へは大きなヘリンボーンの扉を造りました。
開けるとこちらも造作の障子があります。
和室には庭の見える雪見障子。
リビングからキッチンへの扉はアイアンの扉で仕切ります。
無垢のオーク材のキッチンは幅2.7m、カップボードの収納もたくさん入ります。
パントリーとの境にはアイアンの目隠しを造りました。
1階の洗面室でも以前のお宅にあった古建具をリメイク。洗面カウンターの幅は2.6mあります。
2階の洗面カウンターはタモの耳付一枚板。
1階居室でも古建具をリメイク。
縦格子の扉の先は続き間となっています。
見上げると7帖の吹抜けから2階の和室の扉が見えます。
2階和室から見るとこんな感じ。建具も手すりもリメイクです。
2階居室には幅3.6mのカウンターに本棚を造作。
リビング上の吹抜けと繋がっている居室にも大容量の本棚を造作。
今回のおうちは和室・洋室合わせて8部屋あり、他にもエレベーター、リメイク家具、木製サッシ、ハイグレードな水廻りなど、お伝えしたいことはまだまだありますがこのあたりで。
お施主様の昔の物を大切に、未来へ繋いでいくというお気持ち。そのお役に立て幸いです。
House Data | |
建設地 | 名古屋市東区 |
施工面積 | 374.53㎡ |
延床面積 | 287.82㎡ |
1階床面積 | 174.23㎡ |
2階床面積 | 113.59㎡ |
断熱仕様 | W断熱(セルロースファイバー+EPS) |
サッシ仕様 | 樹脂サッシ (Low-E複層ガラス アルゴンガス) |
太陽光 | none |
UA値 | 0.38W/㎡k |
C値 | 中間時:0.17c㎡/㎡ 完成時:0.22c㎡/㎡ |
備考 | BELS☆☆☆☆☆ |